2011年11月3日 15周年記念講演会

15周年の重み

考心会会長  吉村 吾一
 皆さんこんにちは。ほんとに長いなあと思った15年ですが、着いてみれば本当に短い15年でした。皆さまとともに創立15周年を祝いたいと思います。
 私たちが今年の初めから準備してきました体験集『心臓病との闘い2\再発にそなえて』が完成し、今日、皆さん方に本をお渡しすることができました。原稿を投稿していただいた会員の皆さんには厚くお礼申し上げます。
 私たちの会が再発の問題を手がけ、そしてそういう問題に意を含めて考えられるようになった。これが15年間の重みだと思っております。私たちはこれを機会に、「心臓病ではもう命は取られない」という思いを新たに、これからの毎日を過ごしていきたいと思っております。皆さん方もそういう点では同じ気持ちではないかと思いますが、日ごろ心臓病であるということを忘れるような元気なお姿に接していますと、どうしてもそういうことを案じないわけにはいきません。
 本日の講演会ではまず最初に南淵明宏先生に「ミニ講演」をしていただきます。南淵先生には今回の出版に当たって非常に多くの面でご協力をいただきました。本当に厚く感謝しているところです。今日も本に触れながら新しい近況のお話がされるのではないかと思いますのでご期待していただきたいと思います。
 もう一つ、「ミニ講演」として、古くから会員でいらっしゃった方はご存じと思いますけれど、「藤崎浩行先生」に講演をお願いしました。藤崎先生は以前、大和成和病院で心臓手術をなさっておりました。現在はお近くの相模原協同病院で心臓血管部長としてご活躍中です。お声をかけて「講演をしていただけませんか」とお願いしましたら、心よくお返事をいただき、合わせてこれからは考心会のためにお力もかしていただける、とこういう心強いお言葉もいただきました。私たちの会としてはとてもうれしいことで、これからは力強い先生がまた一人増えたと思っております。今日も新しい内容での新鮮なお話が聞けると思いますのでご期待ください。
 記念講演には、京都から花園大学文学部教授の「佐々木閑(しずか)先生」をお招きしました。佐々木先生には、心臓病の問題とは離れて仏教のほうから命の問題を解きほぐしてくれるのではないかということで期待しております。また最後にはハープの演奏者の「上松美香さん」をお迎えしております。今回は15周年ということでいろいろと企画を取り混ぜてみました。どうか最後までゆっくりと貴重な時間を「癒しの時間」としてお過ごしください。