ミッドキャブ体験  白坂あつ子(相模原市)

 私は平成9年3月6日に心臓発作を起こし、相模原市の淵野辺病院から北里大学病院へ搬送されました。「急性心筋梗塞」という信じられないような病名でした。
 その日から病気との戦いが始まりました。北里大学病院での1年6か月の間、3か月置きにカテーテル検査を受け、その都度、検査結果に落胆するという具合でした。
 平成11年8月に主治医より南淵先生の低侵襲冠状動脈バイパス手術(ミッドキャブ)のことをお聞きしました。
 早速、本屋さんへ行って南淵先生の『受ける?受けない?冠状動脈バイパス手術』という本を買って読み、私に残された道はこの手術しかないと判断しました。そして、主治医に相談し、南淵先生の診察を受け、11年10月6日にミッドキャブの手術を受けました。
 その後、一度カテーテル検査を受け、昨年11月の検査で合格点をいただきました。血管内の状態がとてもきれいで、もうカテーテル検査はほぼ永久的に必要ないと言われ、とても嬉しく、今までの胸のモヤモヤがいっぺんに晴れました。
 以前だと、好きな山歩きや旅行は、治療後の安全期間だけ行っておりましたが、今では都合のつくかぎり自由気ままに、友達と山歩きや旅行を楽しんでおります。
 このように元気になれたのも、南淵先生や大和成和病院のスタッフの皆様方のお陰です。心より感謝いたしております。(2001年7月8日「考心8号」に寄稿)